人気ブログランキング |

2019年 03月 16日 ( 1 )

「板倉竹香(いたくらさやか)ヴァイオリンリサイタル」2019.3.15

山友のAさんに誘われ、昨日、札幌での板倉竹香のヴァイオリンリサイタルに行ってきた。

Aさんは、昨年「キタラ」で、札幌交響楽団と共演したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いて甚く感動したらしい。
第1楽章が終了した途端盛大な拍手が起こったと言うから、Aさん同様その時の聴衆も、彼女の熱演に心揺すぶられたのだろう。

実は、そのコンサートにはAさんから声がかかり、彼にチケットケット購入をお願いして一緒するはずだった。
だが、9月5日のその日は台風21号の接近で、交通障害を心配した私はドタキャンをしてしまった。
蛇足だが、コンサート翌日の早朝、あの北海道胆振東部地震が発生した。

Aさんからまた板倉竹香の演奏会があるとの連絡があり、今回やっと一緒に聴くことが出来た。
札幌に行って驚いたのは、聴衆が70名くらいで一杯の、「カワイ札幌コンサートサロン」が会場だったこと。
更に、小さな子供を連れた母親が大多数で、私は場違いな所に来てしまったような居心地の悪さを感じた。

どうやら、ヴァイオリンの板倉嬢もピアノの渡部嬢も、子供達対象の講師もしているらしい。
だからなのか、まるで音楽教室の発表会の様な雰囲気だった。

だが、演奏は至極まっとうなもので、温かみを感じさせる素敵なリサイタルだった。
スメタナの「わが故郷より」やブラームスの「ヴァイオリンソナタ第1番」は、小さな子供には難しかったのではないかと思ったけれど、ショパンの「ノクターン」や、サン=サーンスの「序奏とロンドカプリチオーソ」、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」は有名な曲だから、音楽を習っている子供になら関心を持って聴けたのではと感じた。

個人的には、ショパンのノクターンの第20番「遺作」は、私達夫婦には特別な曲で、3年前お棺の中に妻の遺言通り「遺作」の楽譜を入れた。
元々ピアノ曲だから、レコードやCDでもう何千回と聴いた曲をヴァイオリン演奏で聴いた瞬間、鳥肌が立つほどの感情が走った。
涙腺がどっと緩んで、隣りに座っているAさんに気配を悟られないか気になった。

最後の「ツィゴイネルワイゼン」は、それまでの中庸な演奏と違い、格別輝いて聞こえた。
まるで、ジプシーの踊りのステップが目に浮かぶような、胸に響く感動的な演奏だった。

ジプシー音楽と言えば、天満敦子の演奏が大好きだが、板倉嬢も彼女を超える円熟した演奏家になってくれるなら嬉しい。
愛知県出身の板倉嬢だが、3年前に活動の拠点を札幌に移したそうだから、それも嬉しい。
f0138096_00385117.jpg
リサイタルの会場
f0138096_00385905.jpg
演奏曲目と二人のプロフィール


by tarumae-yama | 2019-03-16 11:14 | 音楽 | Comments(0)