昨年の10月30日に発刊され、評判になった直木賞候補の「家族」を読んだ。
2011年に表面化された尼崎連続変死事件をモチーフにしているけれど、フィクションだと著者は記しているものの、読者は、「家族」の一員になったかのごとく臨場感を味わうかも知れない。 13人もの死者や行方不明者を出した特異な事件で、当時マスコミを賑わせたから私にも記憶があるものの、登場人物が多く、最終ページの人物相関図を何度も確認しつつ読了した。 あらすじは、アマゾンでも発売されている「家族」の紹介文を載せて代えようと思う。↓ 2011年11月3日、裸の女性が交番に駆け込み、「事件」が発覚した。奥平美乃(おくだいら・みの)と名乗るその女性は、半年と少し前、「妹夫婦がおかしな女にお金をとられている」と交番に相談に来ていたが、「民事不介入」を理由に事件化を断られていた。 奥平美乃の保護を契機として、表に出た「死」「死」「死」…… 彼女を監禁していた「おかしな女」こと夜戸瑠璃子(やべ・るりこ)は、自らのまわりに疑似家族を作り出し、その中で「躾け」と称して監禁、暴行を主導。何十年も警察に尻尾をつかまれることなく、結果的に十三人もの変死に関わっていた。 出会ってはならない女と出会い、運命の糸に絡めとられて命を落としていく人々。 瑠璃子にとって「家族」とはなんだったのか。そして、「愛」とは。 「民事不介入」に潜む欠陥を日本中に突きつけた「尼崎連続変死事件」をモチーフとした、戦慄のクライムエンターテイメント! なお、事件の真相は、ウィキペディアに詳しい。↓ ![]() 内容が内容だけに面白かったと書くのには違和感があるけれど、さすが直木賞の候補作になっただけあってなかなかの力作と思う
by tarumae-yama
| 2026-01-23 07:28
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