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田部井淳子「それでも わたしは山に登る」

エベレストに女性では世界で最初に登頂した田部井淳子さんの本。
出版して随分経つけれど、図書館から借りて来て読んだ。

期待以上に面白かった。↓

と言っても、雪崩れに3度も巻き込まれ、殆ど奇蹟のように生還した話や、女性だけで編成したエベレスト隊でのいざこざとその対処など、ハラハラさせられたり、なるほどと思わせられたり。

後半は、がんに罹患した闘病記のようだが、がんの治療の合間に登山に行き、更に海外の山にまで足を延ばしている。
彼女の年表を見ると、ヒマラヤだけではなく、各国の最高峰を登るのも目的らしく、中には標高が1000mにも満たない山が有り、エベレストとの落差が可笑しくもあるけれど、その海外の渡航数には驚く。

東日本大震災の後、東北の高校生を富士山に登頂させて元気づけようとしたり、多忙な身なのに友人達とシャンソンを習い、発表会までやるなど、そのバイタリティーには圧倒される。

結局、術後5年の生存率は3割という腹膜がんのため2016年の10月、77歳で亡くなったのだが、まだまだ活躍して欲しかった。
その田部井淳子さんの生涯を描いた映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」が、吉永小百合さんの主演で、2025年10月31日公開予定とのことだ。
田部井淳子「それでも わたしは山に登る」_f0138096_15114834.jpg


by tarumae-yama | 2025-09-30 04:55 | 日々の出来事 | Comments(2)
Commented by shisouan at 2025-09-30 18:54
「ピッケルと口紅」も面白いです。
相棒の北村節子氏の著作です。
吉永小百合さんとか天海祐希さんとかが出演する映画が10月に
公開されるようですが、全くミスキャストですね。
吉永さんが登攀出来る訳がないです。
山に絡む映画、自然に絡む映画は観るに堪えられません。
無理、オカシイ?など突っ込みどころが満載です。
何故、今映画化されるのか?不思議です。
吉永さんは何を演じても吉永臭さが抜けません。
同じように、高倉健さんも何を演じても高倉臭さが抜けません。他にもいますが、彼ら彼女らは俳優の域を出られず、役に成りきることが出来ないのです。役者になるのは難しいですね。
Commented by tarumae-yama at 2025-09-30 19:45
shisouanさん
コメントを有り難うございました。
ご紹介いただいた北村節子さんの本、残念ながら千歳の図書館には置いていないようです。購入希望を出せばそのうち読めるかと思います。
映画の件、俳優さんも大変ですね。
医師の役でも、プロが見ればおかしなことが色々あるそうです。
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