多くの時間をかけ丹念に調べた上で構想を練ったのだろう。 読み終えて、著者の谷口桂子が本のモデルである片山廣子に直接インタビューし、片山の心情を細大漏らさず生々しく片山自身に吐露させている、ように感じた。 その上、何名もの作家が実名やイニシャルで登場するからとても小説とは思えない。 歌人でありアイルランド文学の翻訳家でもあった片山廣子の人となりや、当時の時代背景も丁寧に描かれていて興味深かった。 芥川龍之介に関心があった訳ではないけれど、彼の人物像と、想いを馳せる14歳年上の片山の恋愛感情なども、間近で観ているように読めたのは、著者谷口桂子の力量なのだろう。 中々面白かった。
by tarumae-yama
| 2020-01-22 07:34
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