i-tomoさんとmasappoさんがヤマレコで報告を上げているけれど、私の事故にも触れているので、私も記事にすることにした。↓
もちろん、i-tomoさん達から事前に同意を求めてきてのヤマレコアップだった。 私としては情けなくも恥ずかしい出来事だから、触れないという選択肢もあったのだが、少しでも注意喚起になればそれも良いかなぁという心境である。 漁岳の尻滑りは何度も経験しているけれど、もっと雪が緩んでいたり高度をさげてからだった。 当然、怪我を予測して尻滑りをした訳ではない。 コースさえ思った通り滑っていくなら1175mピークとのコル辺りで停まるはずだった。 ところが、滑り出してコントロール出来ないほど一気に加速がついた。 アイゼンでブレーキをかけて少しスピートが落ちたようだが、膝を痛めるのを懸念して思いっきりブレーキをかけられなかった。 あとは、方向を変えるなどもうなすすべなしの猛スピード。 一度頭を反転してみたけれど、減速には全く効果なし。 防寒テムレスが摩擦熱で穴を空けただけだった。 次第に左岸の沢の方へ向かいだしたので、「あぁ、まずい!」と思い、これでどこまで滑り落ちるのかと。 一瞬、死んで妻の元に行くことになるのかもとの思いが、頭をよぎった。 その直後、灌木に激突してスピードが落ちた。更に滑り落ち出したけれど、必死になってアイゼンで停めた。 結果的に、灌木の枝が折れたおかげで、私の身体は致命傷にならなかった。 2mほど横にはもっと幹の太いダケカンバがあったから、それに激突したり、頭を打っていたなら即死か少なくとも重傷を負っていたかも知れない。 心配した同行者が下りてきたが、立ち上がることが出来たので、手を振って一緒に下山。 気が張って興奮していたせいか、我慢できないほどの痛みを感じず、ただ亀の歩みだったけれど何とか下山。 だが、帰宅すると、左足が大きく腫れていてズボンを脱ぐのも大変だった。 左右の脚に擦り傷で出来た血の跡が7,8カ所。 保冷剤と湿布、痛み止めの座薬で処置をしたけれど、翌日悪化していることを心配して、2階の寝室から1階の和室で寝ることにした。 翌朝、何とか歩けるけれど右足の膝を曲げることが出来なくなっていた。 右足も左足ほどではないものの腫れていた。 そんな訳で整形外科で診てもらうことにした。 レントゲンを10枚撮り、その後医師の触診などから、右足の腓骨骨折との診断だった。 ただ、幸いと言うべきか、骨にズレがないので、このままで自然に治るとのこと。 最大の懸念だった、靱帯の損傷はないとの話には心底ホッとした。 とりあえず、腫れや痛みが引くまで(おおよそ一月)登山は控える様にとの話で、鎮痛剤と湿布薬を出してもらって帰宅。 まだ、右足を引きずり、ズボンを履くのも大変だけれど、この程度で済んだことが嬉しい。 そして、丈夫に産んでくれた両親には感謝感謝だ。 その一方で、i-tomoさんとmasappoさんに迷惑と心配をかけたこと、本当に申し訳なく思う。 奥の木にぶつかっていたなら致命傷になっていたかも。この木の所にポールが一本落ちていたから、同じように滑落した人がいたのだろう
by tarumae-yama
| 2018-03-12 14:45
| 北海道100名山
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Comments(18)
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khamak2 at 2018-03-12 16:22
骨折のお見舞い申し上げます(>_<)
まじ遭難や、重症・重体でなくて不幸中の幸いでした。 快気祝い登山をご一緒できるのを楽しみにしております。
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masappo
at 2018-03-12 19:55
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ただの痛みでは無いとは思いましたが、やはり骨折だったとの事、、
早く良くなりますように。T_T
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札幌のI
at 2018-03-12 20:00
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あの後にですか、本当にびっくりです・・・
先ずはお大事にしてください。
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i-tomo
at 2018-03-12 20:19
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まさか骨折とは思ってなかったのでびっくりです。
よくあの長い下山耐えていましたね。 それにしてもこの程度ですんだ事は嬉しいって。 なんというポジティブさなんでしょう。 でも今度からはもっと慎重に行きましょうね。 またご一緒出来る日を待ってます! ほんとお大事にしてください。
まさか...本当に驚きました。
ただ、1ヵ月程度で復帰できそうなご様子で少しホッとしました。 暫くは不自由な日が続くと思いますが、無理せず、焦らず 治して下さいね。 治ったら皆で登りに行きましょう!
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simasimax at 2018-03-12 23:14
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N君
at 2018-03-13 08:45
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tarumae-yama at 2018-03-13 15:36
khamak2さん、masappoさん、札幌のIさん、i-tomo、TOMさん、 simasimaxさん、N君
皆さん、コメントを有り難うございます。 大変ご心配をおかけしました。 そしてお見舞いをありがとうございます。 他にもLINEやメール、電話などでお見舞いをいただき、友人の情の厚さ、優しさに感激しています。 脚は、多分今が一番ひどい状況ではと思います。 なので、これからはどんどん良くなっていくのではないかと期待しているところです。 鎮痛剤は半月分なので、その頃には紋別岳に登れるくらい快復しているのでは、との見通しです。 歳を考えれば甘過ぎでしょうか? 個別にコメント返しをしませんでしたが、本当にありがとうございます。
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mori
at 2018-03-13 19:13
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大丈夫ですか?というか、命にかかわらなくて、後遺症につながらなさそうで、本当に良かったです。養生はきっちりとらないとダメですよー。くれぐれも無理しないでくださいね。
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M夫人
at 2018-03-13 21:27
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怪我をしたと聞いた時は心配と驚きでしたが、あの長い下山を乗り越えたtarumae-yamaさんは流石鍛え方が凄いなと思いました。
そして奥様がきっと守ってくれたんだと思います。 多分今が一番症状が酷い時だと思いますが、一週間程安静にすればどんどん快方に向かっていくと思うので暫くは身体を休めて下さいね。 痛みが引いた頃に何となく紋別岳に行く気がしますが…無理はせずにゆっくり治して下さい。 回復したらまたご一緒して下さいね。
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さなえ
at 2018-03-14 06:36
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骨折ビックリしました…
私も何も知識がない時にポールを持ったまま尻滑りをして、ポールが引っかかり肩がおかしくなったことがありました… 骨のズレがなくて本当に良かったです tarumae-yamaさんが復活したら、N君、TOMさん、M夫人とコラボできる機会を作って下さいね いつも素敵なお写真見るの楽しみにしています
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tarumae-yama at 2018-03-14 10:59
moriさん
コメントを有り難うございます。 ヤマレコの方にもコメントをいただき感謝です。 滑落したコースが少しでもずれていたなら、今こうしてパソコンに向かって報告やお礼をなど書けなかったと思います。 本当に不幸中の幸いでした。 さすがに、登山を再開しても尻滑りは尻込みするでしょうね(^^;)
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tarumae-yama at 2018-03-14 11:12
M夫人さん
コメントを有り難うございます。 本当にご心配をおかけして申し訳ありません。 怪我をしなければ、今日は丹鳴岳からフレ岳経由オコタンペ湖横断の山行でしたね。 楽しみにしていたご主人や苫小牧のKさんには本当に済まない思いで一杯です。 もし氷の状態が良ければ4月上旬に実施出来るかもと期待しているのですが、それまで骨折がしっかり治っているかどうかですね。 滑落している最中は、死が一瞬頭をよぎりましたが、ザックの(写真の)妻が守ってくれたのですね、きっと。 今日は脚の腫れが少し良くなっているように見えます。 多分、半月後には紋別岳の頂上に立てるかも知れません。 まあ、無理はしませんがその前に青葉公園散歩です。 さなえさんからお誘いがあったので、是非N君に都合をつけてもらい山を一緒したいですね。 その日が近いことを楽しみにしています。
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tarumae-yama at 2018-03-14 11:20
さなえさん
コメントを有り難うございます。 ご無沙汰をしていますが、何時もN君のFacebookで楽しそうなお姿を拝見しています。 今回の滑落は、本当に不幸中の幸いでした。 すぐ近くの木に激突していたなら、もしかして即死だったかも知れません。 私にはまだまだ悪運があるようです。 楽しいことの裏には危険が潜んでいることを忘れていました。 さなえさんも気をつけて山を楽しんでくださいね。 さなえさんのご希望のメンバーと山を一緒出来れば私も嬉しいです。 N君と相談の上、都合のつく日を連絡してくださいね。 楽しみにしています。
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池田のY
at 2018-03-14 23:00
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S村
at 2018-03-15 08:56
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ご無沙汰しております。
ブログは毎日のように楽しみに拝見しています。 クスッと笑ったり、いいなぁと羨ましがったりしています。 この度は大変でしたね、お見舞い申し上げます。 少し休んで、傷を癒やし、鋭気を蓄えてください。 お大事にしてください。
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tarumae-yama at 2018-03-15 17:59
池田のYさん
コメントを有り難うございます。 今回の事故は重傷を免れ、不幸中の幸いでした。 確かに、まだ痛みも腫れもひどくて歩くのもしんどいです。 でも、今日も友人達が顔を出してくれて良い気分転換です。 今月はご一緒する機会がありませんが、来月M夫妻とロングコースを計画したいと思います。 休みを調整してくださいね。
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tarumae-yama at 2018-03-15 18:04
S村さん
コメントを有り難うございます。 ご心配をおかけしましたが、重傷でなかったのが不幸中の幸いでした。 S村さんは冬も登られるのでしょうか? これからはつぼ足で登れる春山の良い季節になりますね。 またご一緒する機会があればと思っています。 お見舞いをありがとうございました。 心から感謝しております。
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