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3月4日、美笛トンネル上の尾根歩き

昨年3月、支笏湖外輪山一周達成を高らかに宣伝した。
ただ、その中の記事でも断っているが、美笛トンネルへの急斜面区間は踏んでいない。
それがずっと心の片隅に、澱のように残っている感じがしていた。

昨年恵庭岳でお会いしたNさんから、私が数年以上20回くらいに分けて達成した外輪山一周を、山でビバークし、今月一気に一周する予定と知らされた。
この美笛トンネル上の尾根を通るルートとのことから、少しでもアドバイス出来ればと言う思いもあって、見ないふりを続けていたこの部分を歩くことに決めた。

朝、千歳は快晴だったのにスタート時点では時々雪が降るパッとしない天気。
更に週末の暴風雪で新雪が30cmほども積もっていて、出だしの5分ほどは釣り人のトレースがあったものの、ずっとラッセルが続き、往復3時間もあればとの考えは大甘だった。

尾根に上がれば雪がクラストして気持ちの良い歩き、と期待していたのだが、ここも新雪が積もっていてアップダウンの登りでは膝上ラッセル。
(エゾシカの足跡があれば随分助かったのだが、皆無だった(^^;))

更に最後の急斜面の登りでは、スノーシューからアイゼンに切り替えたのだが、新雪の下の雪が締まっていなくて、ところどころ腰までのラッセル。しかも、踏み抜きが多くてこの間のオロフレ山の比ではなかった。

腰まで落ちてもがいているうちにどんどん沈んでいき、体力を使ってもう完全に戦意消失。
久しぶりに、なんでこんな辛いことをしているのだという思いになった。

高度差100m少々の最後の斜面を登るのに1時間10分もかかった。
トレースを使った下りは僅か11分だったから、ラッセルと踏み抜きのひどさが想像出来るだろうか。
まあ、今回はあまりにも雪の状態が悪かった。

ともあれ、大苦戦の美笛トンネルの尾根歩きだったけれど、これで1年間わだかまっていた気分がスッキリ、真に支笏湖外輪山一周を達成し、安堵と満足感で涙が出そうになった。

肝心のNさんへは、半月もすれば雪の状態が大きく変わっていると思われ、何のアドバイスも出来そうにない。

山行記録
駐車地点11:03→美笛橋11:34→尾根上12:05→最終のコル13:13~13:27(昼食とアイゼン装着)→最終尾根上14:36→最終コル14:47~14:52(スノーシューに履き替え)→尾根上15:28→駐車地点16:03
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冬期閉鎖中のゲート前がスタート地点。今朝のものか釣り人のトレースが延びている
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美笛橋上から、美笛川のマシュマロ?
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橋の上で地図とGPSでルートの確認
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橋から歩いて5分ほどで急斜面に取りつく。スノーシューでジグを切りながら
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尾根の先端部に到着。ピンクテープがあってビックリ。中央に美笛川と橋が見える
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風の通り抜ける部分では段差があって、スノーシューで乗り越えるのに一苦労
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正面に最終地点のピーク。尾根上に木や枝が出ていてスムーズに歩けない
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降雪で支笏湖が霞んでいる。恵庭岳も上半分は雲の中
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皮?だけの枯れ木
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最初の踏み抜き、まだ小さい方
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美笛トンネルの近くから。中央に左カーブする国道が見える
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家内が達成前祝い?に作ってくれた赤飯のおにぎり。何時ものカイロ付き
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スノーシューからアイゼンに履き替え。この時点ではピークから一気に国道に下りるつもりだったのでスノーシューをデポせずザックにくくりつけた
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折り返し地点から支笏湖を
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帰り道でクマゲラの食痕か
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正面に登ってきたピークが見える
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ゲート到着。5時間の苦闘?だった
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GPSの軌跡。昨年2月6日の時点よりもう少し先まで登りたかったのだが、同じ地点から体力の限界で引き返す。ここから北東尾根を下って一気に国道に出る予定だったのだが、下りの踏み抜きは勢いがある分危険なため、時間がかかってもトレースが使える安心安全な同じルートで下山。 カメラはリコーGX200
by tarumae-yama | 2013-03-05 07:22 | アウトドア | Comments(8)
Commented by snufkinjr at 2013-03-05 09:02 x
Nこと,snufkinjrです.
お疲れ様でした.また,完全登破おめでとうございます.
支笏湖外輪山一周は,突き詰めれば詰めるほど,大変だと痛感しています.
今回のレポートは,達成に向けて非常に参考になりました.
地図で見ると,ちょっとした尾根にしか見えないのに,かなりの難所のようですね.
地図に現れないような地形のアップダウンや隠れ切れていない藪,落とし穴,が思いの外体力をそいでいくのは,これまでも何回か経験しています.
心して挑もうと思います.
本当に,有り難うございました.
Commented by ポッケ at 2013-03-05 10:50 x
また面白いことをしていますね。
こだわりを持って、これからも突き進んでください!
Commented by yah-_-yah at 2013-03-05 11:00
これはまたすごい所に行ってきましたね。
この通行止めは美笛キャンプ場に降りていく道路ですか?
林道部分だけでも結構あるように見えます。
こんなところ歩く人はそういないでしょうから、歩くのは大変でしょうね。
Commented by スズ at 2013-03-05 12:32 x
スズです。こんにちは。
もう3月だというのに、まだ腰まで沈むんですね。
単独だとかなり恐ろしいシチュエーションです。
それだけ先週末の雪がすごかったという裏返しでしょうか。
ともあれ支笏湖外輪山一周おめでとうございます。

6枚目の雪庇とかこういうところ嫌だなぁ...
中途半端に硬くって中々足が掛からないですよね。
10枚目の踏み抜きは、木も何もないとこですね。
これは油断しているからハマると驚くだろうなぁ。
Commented by tarumae-yama at 2013-03-05 14:53
snufkinjrさん
コメント、有難うございます。
最後の急斜面、クラストしているような状況ならアイゼンの爪を効かせ、snufkinjrさんの卓越した能力で10分もかからずクリア出来ると思います。
落とし穴も、体重がずっと軽い分心配することはそうないかも知れません。
雪と天気次第ですが、案外あっけなく達成出来るのではと期待しています。

snufkinjrさんのブログは公開されていないので、達成されたときは私のブログでも紹介させていただきたいと思っています。
Commented by tarumae-yama at 2013-03-05 15:12
ポッケさん
面白いことというより、ここの区間は近くの山に登っているとき、喉に刺さった棘のように気にかかってしょうがありませんでした。
これで、やっと気が晴れました。
Commented by tarumae-yama at 2013-03-05 15:22
yahさん
そうです、この道路はyahさんがお気に入りの美笛キャンプ場に通じる道路です。
橋までならそうたいした距離ではありません。
今回GPSの総歩行距離の表示は8.9kmでした。
雪の状態が良ければ、3時間コースでしょうか。

地図では、林道歩きのため随分遠回りして尾根に取りついているように見えますが、
樹木が密集していてダイレクトに行けませんでした。
結果的にこの林道歩きが正解だったと思います。
Commented by tarumae-yama at 2013-03-05 15:31
スズさん
風邪は良くなっていますか?お大事にして下さい。

週末の暴風雪の影響でラッセルになりましたが、アイゼンに切り替えた後で刃が新雪の下でしっかりグリップしてくれなかったのにはガッカリでした。
本当に3月だというのに、どうしたのでしょうね。

亀裂や穴が開いているのが見えるなら用心できるのですが、そうでなければビックリしますね。
今回、斜面の角度が一段急になる所での踏み抜きが多かったですね。
オロフレ山もそうでしたが、笹が下にあって雪が締まりにくいのでしょうね。
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