今回は、7合目のヒュッテまで歩くスキーを履いて登るつもりで準備していった。
ところが、先日の強風で折れた枯れ枝などがゲートから先にかなり見える。 これではスキーの滑走面を傷めるため、急遽スノーシューに切り替えた。 ゲートが閉じられる冬期間、樽前山に登ろうと思う人は体力に自信がある山好きが多いだろうから、さすがに先行者に追いつくことはなかった。 それでも、30分前に出発したという苫小牧のご夫婦にヒュッテ前でご挨拶。 ヒュッテの管理人さんは苫小牧に戻っているらしく、小屋は鍵がかかっていた。 それで小屋の前で軽食を摂っていると、ご夫婦はアイゼンを装着し出した。 確かに、寒風の中で装着に難儀するより、小屋で履き替えた方がずっと楽だろう。 しかし、それは森林限界点までズボズボ埋まることとのトレードオフ。 どちらを選択するかは、トレースがあるか風があるかなど状況次第かも。 森林限界点で、汗のため濡れて冷たくなった手袋をダブルのものに交換、そしてスノーシューから苦労してアイゼンに履き替えた。 ネットで買った安い10本爪アイゼンは今日が初装着だったのだが、やはり直登するにはどこか心許なく、ついついトラバース気味になってしまう。 まあ今日は、来月冬の樽前山は初めてという知人を案内することになっているので、このトラバースは丁度下見になった。 ヒュッテで強風に備え帽子を目出し帽に替えたけれど、急斜面の登りでは汗と口をふさぐ帽子の為メガネが曇ってそれが不自由だった。 斜面では寒風にさらされ鼻水をすすりながらの登りだったが、稜線上は思ったほど風もなく頂上からの眺望を楽しむ余裕があった。 下山はヒュッテめがけて急斜面をまっすぐ下りたので30分かからず。 3月、4月ならこの斜面は尻滑りが最高に楽しい。 早くその3月が来ないかなぁ~と、せっかちな私は思う。 山行記録 ゲート前09:09→5合目ゲート09:56→7合目のヒュッテ10:39~10:54(軽食)→頂上11:57~12:02→7合目のヒュッテ12:26~13:01(昼食)→5合目ゲート13:29→ゲート前14:12 5合目ゲート付近の状況。つぼ足でも歩けるがスノーシューの方が楽だと思う ヒュッテ近くから、強風で斜面上部の雪が飛ばされ地肌が出ている ヒュッテ前で苫小牧からのご夫婦のIさんはアイゼンをここで装着 目出し帽しに替えたところをIさんに撮っていただく。息でもうメガネが曇っている 家内が前日作ったパンの昼食。カイロ付きで左が豆入りで右がオレンジの皮入り 森林限界点の近くから、苫小牧方面の煙突の煙は風がなくまっすぐ上がっている 稜線上から溶岩ドーム 頂上近くの大岩 頂上から、右端に紋別岳。この日紋別岳にブログにリンクしている「森ぶらりん」と「やぁやぁ」の管理人さんも登っていたらしい。左端にイチャンコッペ山とその右奥に藻岩山が見える 支笏湖をバックに自分(の影)を撮影 急斜面を直登する苫小牧のご夫妻を撮影 夏道の階段上を下山中の室蘭からの登山者を望遠で ヒュッテで談笑中の皆さんと記念写真。左から千歳のjunさん、冬山初挑戦?と言う札幌のDさん、室蘭からの男性と山スキーで来た苫小牧?の男性 ゲートまで後1km付近で、左端に下山中のjunさんとDさん ゲートに到着して二人の記念写真。Dさんのカメラは私も持っているリコーGX200で、他にGR DIGITALとCX4も持っていると言う今どき珍しい?リコー派。でも利口な選択!(^^;)
by tarumae-yama
| 2012-12-29 15:01
| 登山
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Comments(6)
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shizuko0421 at 2012-12-29 19:21
tarumae様、いやいやギャグも絶好調ですね!
ダンディズム過ぎますよ、taru様^^♪ 樽前山お疲れ様でした。 快晴だったんですね!写真がとても綺麗です♪ taru様とお知り合いになったのは、本当最近ですがありがとうございました~^^ フツツカモノですが、来年もどうぞ宜しくお願い致しますね♪ とりあえず来月の山行・・メンバーがすごそうですが! き、きもちでカバーしますww 良い年をお迎えくださいね♪
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yah-_-yah at 2012-12-29 20:26
強風の斜面でのスノーシューからアイゼンへの履き替え。
ベテランのtarumae-yamaさんでも苦戦するくらいなので、僕ならもっとですねぇ・・・ 場合によっては小屋でアイゼンに換えた方が無難かもしれませんね。 そしたらスノーシューはそこにデポできるし、、、まあ状況次第ですけど。 空の青と、支笏湖の青。とても綺麗ですね。
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tarumae-yama at 2012-12-29 23:25
しずさん
樽前山、天気は良かったのですが思ったより厳しいものでした。 底の柔らかいガルモントの靴と柔なアイゼンでは急斜面の直登に不安がありました。底が問題でしたね。 来月一緒する前にもう一度ハンワグの登山靴と12本爪のアイゼンで登ってみたいと考えています。 しずさんと一緒出来ることを楽しみにしているメンバーは多いと思います。 天気に恵まれて楽しい登山であったらと願っています。 お互いに健康で山を楽しめたことに感謝し、来年もそうであって欲しいですね。 楽しいコメントの数々、有難うございました。
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tarumae-yama at 2012-12-29 23:40
yahさん
安いアイゼンなのに装着方法が一寸複雑で手こずりました。 初めての装着だったので一度家で学習したのですが・・・。 yahさんのアイゼンはセミワンタッチ式の簡単かつしっかりと装着できるメーカー品だから全然心配入りませんが、それでもカリカリの急斜面を初めて歩くのは緊張すると思います。 苫小牧のご夫婦の様にスノーシューを小屋に置いてそこからアイゼンで行くかは、当日の雪の状態を見てからの判断ですね。 まあ、多分人数が多いのでラッセルがあっても小屋からアイゼンで行く方が楽かなぁ~とは思っています。 今回もカメラはOM-Dですが、PLフィルターを使っていないのにこの青さは、やはりオリンパスブルーですね。 私は今イチ好きになれません。かといってあれこれ設定を変えて好みの色調にするほどの熱心さは持ち合わせていず、殆ど全てオート任せです。
当方のブログを出していただいて、ありがとうございます!
支笏湖のブルーがきれいですね~。オリンパスブルーですか?それでも湖を順光で見ないとこの青さはわかりませんよね。紋別岳などから見ると逆光で、きらきら白くは光ってくれますが…。 一度この青を見に行きたいとは思うものの、ゲートから7合目まで1時間半ですか~。私なら2時間くらいかかりそう。 ところで、もう少し積もったら全部スノーシューで行くというのは不可能でしょうか?森林限界より上は雪は、やはりかりかり状態ですか?
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tarumae-yama at 2012-12-30 11:38
moriさん
支笏湖ブルーの美しさは、紋別岳より樽前山からですね。 経験済みかも知れませんが、2月以降ならトレースが期待できる多峰古峰山も良いです。 で、樽前山にスノーシューで登る件ですが、今年の1月9日に7人で登っています。 3人はアイゼンですが4人はスノーシューで登りました。 安全のため地面の出ているところや氷化していないところを選んで登りましたが、高山植物のためには勧められませんね。 それでお薦めのコースは、風不死岳へのお花畑コース近くを進むというルート。 小屋前の林を抜けそこから932m峰に向かってまっすぐ進み、斜度が緩んでいるところから東山への尾根に取りつきます。 尾根上は大部分雪が飛ばされており、つぼ足でも歩ける位だと思うので直登よりずっと安全です。 そして頂上から急斜面の下りは、氷化している状況では危険ですから、斜行気味にジグを切って小屋を目指すのがよろしいかと。 3月の雪が緩むまでくれぐれも見晴台経由の夏道をそのままは進まないで下さいね。 階段を登り切った東尾根から先、外輪山分岐までの沢地形のトラバース部分は、スノーシューでは歯が刺さらず大変危険です。
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