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佐村河内 守の交響曲第1番

冬のまっただ中、寒さが堪えるので家で過ごす時間がどうしても多くなるが、PCにばかり向き合っているのもどうかと思い、図書館に行って本を借りている。

先日の1冊に大変強烈な印象を受け、夢中で読破した。
著者の佐村河内(さむらごうち) 守という名前は知らなく、「交響曲第1番」という書名に惹かれて借りて来たのだが、曲の解説でも小説でもなくて、彼の自伝である。
しかし、書かれている内容は壮絶で小説以上かも知れない。

被爆二世として生まれ現在48歳の氏は、4歳で母親からピアノを習い、クラシックに興味を持って10歳で演奏家ではなく作曲家を志したそうだが、高校生の頃から偏頭痛に悩まされ、やがて難聴にも罹りとうとう35歳で全聾になった。その上頭鳴症にも罹って、その症状は何とも凄まじい。
音楽に興味がなくても、この本はぜひ読んでいただきたい、と強く思った。

耳の聞こえなくなった氏が、頻繁に起こる偏頭痛や頭鳴症に悩まされながら、絶対音感があるために出来た交響曲第1番「HIROSHIMA」は、3楽章からなる81分を超える長大な曲。
しかも、音大(の作曲科)では不協和音を多用する現代音楽を嫌って、独学だという。
マーラーやブルックナー、ショスタコーヴィチの系譜を受け継いでいるという氏の交響曲第1番、本に感銘を受けたので早速「Amazon」に注文して取り寄せた。
(もっとも、氏を有名にしたのは交響曲第1番の前に、ゲームソフト「鬼武者」の音楽を手がけた事によるそうだ)

なるほど聴いていると、ところどころでブルックナーやショスタコーヴィチの曲を思わせる部分がある。CDが届いたその日、演奏時間81分34秒の曲を続けて3度聴いた。

解説によると、第1楽章が「運命」、第2楽章「絶望」で第3楽章が「希望」を表しているそうだが、この曲に感動した指揮者や演奏者が涙したという。
また録音中の4月11日に、東日本大震災以降最大の余震があり、マイクが大きく揺れたにもかかわらず、団員はそれと気がつかない熱演であったとある。

確かに、大友直人氏指揮による東京交響楽団の演奏は素晴らしいと感じた。
本と併せ、ブルックナーやマーラーが好きな読者にはこのCDもお薦めしたいと思う。
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図書館で借りた本に感銘し、氏の作曲によるCDを購入した
by tarumae-yama | 2012-01-23 08:10 | 音楽 | Comments(1)
Commented by 渡部栄一郎 at 2012-10-02 15:38 x
10月24日
大阪交響楽団定期演奏会
指揮大友直人
ザ・シンフォニーホール
交響曲第1番HIROSHIMA全曲演奏
佐村河内守先生来場
NHK撮影あり
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