2017年 12月 02日 ( 1 )

「ブラックボックス」他

山の記事が毎日続いていることに自分自身辟易しているところがある。
たまには話題を変え、この2週間で読んだ本を紹介したい。

「ブラックボックス」は、20代の女性ジャーナリストが、2015年の4月、就職の相談をした将来上司になるかも知れないTV局のワシントン支局長からレイプされるというショッキングな内容。

ホテルに連れ込まれた状況やその後の行動、精神状態などが生々しく書かれているものの、被害に遭った時の対処方法やジャーナリストらしく外国の性被害者対応なども取材紹介している。

抑制された文章が逆に説得力を持ち、構成の良さと相まって、内容が内容だけに、ぐいぐいと引き込まれ一気に読んだ。

もちろん、被害者の立場からの記述で、支局長は不起訴処分になったことから、彼女の主張を100%鵜呑みするのは一方的すぎるかも知れないとは思う。

だが、性被害を受けた結婚前の著者が、実名と顔を出し家族や知人達から猛反対を受けながらも社会にいろいろな問題を提起した、勇気ある女性の苦しみの一冊だと思う。

それなのに、この本を出したことと記者会見をしたことで、色々と彼女に中傷誹謗騒動が起こったのはどうしたことだろう。

一説に、加害者とされた支局長は、「総理」という本を昨年出版し、それだけ安倍首相やその側近に近く、彼女の行動が政権批判と結びつけられたがためと。

ともあれ、色々考えさせられた「ブラックボックス」だった。

他の2冊についての感想は後日。
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by tarumae-yama | 2017-12-02 07:52 | 日々の出来事 | Comments(0)