妻が逝ってから明日でちょうど1年半になる。
お盆前に少し妻のものを整理しようと手をつけたのだが、タンスに残している妻からの手紙を読み出して頓挫。 出産のために里帰りをしていた妻からの手紙は、お腹の赤ちゃんが夜中も元気よく動き回って熟睡できないことや、出産の不安を書いていて、「もし私が死んだならすぐ再婚しても良いけれど、子供はあなたが20歳までしっかり育ててほしい」とまで書かれていた。 女性が出産するということは、喜びや期待と同時にとても男の私には想像の及ばない辛さや不安、悩みがあるらしい。 そう言えば、十数年前稚内で生活していた時、宿舎の上の階に職場の違う若夫婦が転居してきた。 妻は、時々その奥さんのみゆきさん(仮名)をお茶に誘っていたようだった。 私たちが先に転勤した後も、年賀状などで妻とは交流が続いていた。 昨年11月に喪中の葉書を出したところ、年が改まってから私宛に寒中見舞いの葉書が届いた。 みゆきさんの了解を得ていないけれど、余白にはこう書かれていた。 「主人が稚内に赴任中は、日中私一人で過ごすことが多く、初めての妊娠で不安や悩みをいつも奥様に聞いて頂いておりました。とても優しい奥様でした。先日ご主人様からのお葉書を頂き大変驚きました。悲しみで一杯です。あの笑顔忘れません。」 結婚した翌春、知人もいない帯広に転勤し、妻は初めての妊娠でつわりの辛さや、出産に対する不安などを抱えていた日々を思い起こし、みゆきさんの心情をおもんぱかってのお茶の招待だったと思う。 そのみゆきさんもいまでは40歳を過ぎただろうか。 異動先の宿舎で、若い妊婦さんを見かけたなら、心優しいみゆきさんも妻のようにお茶に誘うのではないかと想像する。 そんなことを思いながら墓参りをし、その後、写真の妻と「花茶」までドライブに行ってきた。 上の2枚は、「花茶」近くのパレットの丘で撮影
by tarumae-yama
| 2017-08-15 07:40
| 日々の出来事
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