恵庭岳、11月10日-その2-

昼食後、我々は第2見晴台から隊長Oさん達がラッセルで苦労したというオコタンペ湖のビューポイントまで空身で行くことに。
なるほど、斜面の急なところの積雪に奮闘の跡が残っていた。

お二人のそんな足跡を忠実にたどり、多分我々は彼らの半分以下の時間でビューポイントに到着。
夏の陽を浴びたオコタンペ湖ならエメラルドグリーンに湖面が輝いているところだが、冬の時期特有の寒々とした色合いだった。

ビューポイントからの撮影は、防寒テムレスを脱いで素手になったものだから、今日の低温と強風にたちまち指は痺れを伴って痛くなった。
ペットボトルも飲み口が凍っていた。
12月中旬並みの寒気が入っていたというのに一寸油断したかも知れない。
幸い、感覚がなくなるほど冷たかった指先は、第2見晴台に戻る頃には温かくなっていた。

そんな事があって、デポしていたザックを担いで第2見晴台から下山を急いだ。
第1見晴台でも休憩を取ることなく、順調に駆け下りて行った。
途中ペースを落としても、16時日帰り入浴受付終了の休暇村に余裕で間に合うはず。

ところが、4.5合目辺りでM夫人の右足用のチェーンアイゼンが外れた。
指先が冷たくなる夫人のために何時もMさんが装着するのだが、今回も外れたアイゼンを着けてあげた。
そしてその時になって、Mさんが夫人の左足にあるはずのアイゼンがないことに気がついた。
夫人はどこで外れたか全然思い当たらない様子。

実は、私も恵庭岳で過去に6本爪のアイゼンを片方外れたことに気がつかないまま下りたことがある。
6合目辺りの傾斜のきついところを登り返し、諦めかけた頃雪の上に落ちているアイゼンを見つけた。

雪の上だと外れたときに音がしないから、案外気がつかないまま下りてしまうことがあるのだろう。
アイゼンを片方拾ったこともあるので、意外とそんなトラブルが少なくないのかも知れない。

ともあれ、多分登り下り専用コースのロープ場で外れた可能性が高いと見当を付けたMさん、ザックを置いて空身で駆けだして行った。
万が一の事を心配し、携帯電話とヘッドランプだけは持つように言って、私達は4合目の分岐地点で待つことにした、Mさんのザックも持って。

結局、ロープ場より上の7合目の第1見晴台に落ちていたそうだ。
ここの岩場で方向転換したときに外れたのだろう。

体力旺盛なMさんと言えども、往復走ったそうだから到着した時はとても荒い息をしていた。
普段、私達の前やブログ上で冗談半分に夫のことをこき下ろしているM夫人、さすがに身を小さくして感謝の言葉をMさんにかけていたのが、微笑ましくも可笑しかった。

そんな事があったため、駐車場への下山は16時直前。
休暇村に電話すると、17時までに入浴を終えるなら多少の遅れは大丈夫と。

休暇村の厚意に、Mさんと私は温泉で汗を流し、心身共にリラックスする事が出来た。
女風呂でM夫人、優しくて体力のある夫に改めて惚れ直したことだろう。

写真の上でクリックすると大きくなります。
f0138096_14353039.jpg

恵庭岳東峰の稜線上に樹氷が見られる
f0138096_14354088.jpg

第2見晴台から頂上岩塔。凍結したこれからなら落石の心配なく登れるだろうか
f0138096_14355022.jpg

オコタンペ湖のビューポイントからM夫妻
f0138096_14361131.jpg

近くの樹氷の木の下で
f0138096_14361927.jpg

ザックをデポしていた第2見晴台に戻ってきた
f0138096_14362845.jpg

第1見晴台にて
f0138096_14363980.jpg

第1見晴台の岩場で登りのトレースから外れたため2,3m登り返す。この時M夫人の左足からアイゼンが脱げたようだ
f0138096_1436485.jpg

この時点で完全に左足のアイゼンがない
f0138096_14365615.jpg

4.5合目辺りで、右足のアイゼンが外れかかってMさんが装着し直す
f0138096_1437493.jpg

まだ二人とも左足のアイゼンがないことに気がついていない様子
f0138096_14371483.jpg

ここでようやくMさん、気がついたか
f0138096_14372270.jpg

左足を確認している
f0138096_14373258.jpg

いろいろなことがあった今日の恵庭岳だったが、両足にチェーンアイゼンを着けたまま無事下山
by tarumae-yama | 2016-11-12 07:33 | 北海道100名山 | Comments(4)
Commented by RubyxJDA0509xyasu at 2016-11-14 22:39
今晩和!
この日は最初から最後までご迷惑をお掛けっぱなしで本当に申し訳御座いませんでしたー(;_;)
これからは足元を確認しながら下山しようと思います。
チェーンスパイクを取りに走って探しに行ってくれた旦那が格好良く見えました。旦那には直接は言えませんが(笑)
休暇村の温泉に入れて終わりよければ全て良し、で終われたかなと思ったのですが、実は休暇村に眼鏡を忘れて来ました;
自業自得とはいえやっぱり最初から最後まで駄目駄目な一日でした(-_-;)
でもtarumaeーyamaさんと恵庭岳にお喋りしながら登れたので楽しかったです(*^^*)
Commented by tarumae-yama at 2016-11-15 08:45
ルナさん
コメントを有り難うございます。
気にすることは何もありませんよ。
それにしても、いろいろあって大変な一日でしたね。
御主人に惚れ直したと思います。
眼鏡のことは知りませんでしたが、私が山に行く前に受け取って、17日にお渡しいますね。
休暇村には私からも連絡しておきます。
Commented by N君 at 2016-11-15 10:52 x
こんにちは。
今年は山頂の岩の崩落なんかで足の向かなかった恵庭岳。
来年は登ってみようかと。
暫定山頂まででやめておきますが(^^;)
Commented by tarumae-yama at 2016-11-15 16:45
N君
コメントを有り難うございます。
この時期、アイゼンを持って行けばまだ恵庭岳は登れると思います。
それに、頂上岩塔は凍結しているでしょうから、岩が落ちる可能性が低いかと。

来年登るのなら、頂上岩塔を避けて西山をお薦めします。
落石の危険のないルートを隊長Oさんが開拓してくれました。
西山に行くときは一緒しますよ。
名前
URL
削除用パスワード
<< North Eagleのスノ... 恵庭岳、11月10日-その1- >>