恵庭岳の遺体発見場所-その2-

昨日、恵庭岳を下山中、隊長Oさんと7月16日の行方不明者の話しになった。
行方不明者はその後9月24日に遺体で発見されたのだが、隊長Oさんもその間自主的に捜索していた。
発見場所は隊長Oさんが推測した場所とは違っていたため、滑落した場所には関心があったのだろう、その場所に行ってみようとなった。

私はすでに聞いた情報から、発見場所と思われるところをブログで記事にした。
ところが、記事にした後、HYMLに発見場所についてメールが流れた。
以下にその内容の一部を転載する。

【発見時の状況】
発見日時:平成28年9月24日(土)10:48
最後の捜索活動とする事を家族に了承を得て千歳警察署員3名で入山し発見に至る。
発見場所は標高610m、恵庭岳の東側高さ40mから50mの垂直な岩壁の直下、約2m四方の棚岩上に転落していた。その棚岩から
更に約50mの崖となっており、発見された棚岩より下に転落していた場合は、当初の捜索時に発見されていたと思われる。

情報源は公的(捜索)機関の元幹部だった人らしいので、記載内容は信じて良いのだろう。

私が最初聞いたのは標高880m辺り、その後別の情報では680m辺りと知らされていた。
発見現場の標高が610mで、「40mから50mの垂直な岩壁の直下」ということから滑落地点の標高は650mから660mという解釈で良いのなら、その後の680m辺りという情報はほぼ正解だったのかも。

それで、我々は標高700m辺りから登山道を右に外し、爆裂火口へと進んだ。
しかし、そこまで行くのに沢地形を2,3横切らなければならない。
立木や笹が邪魔をしてすんなり進めないから、多分行方不明者はおかしいと思いながらも、爆裂火口まで下りれば後はそのまま登山口まで行けると思ったのかも知れない。

間違えたかと思っても、斜面の登り返しはきついから中々戻る気持ちになれないのは、私も昔野塚岳で道迷いをし、そのまま下りた先で崖にぶつかり死ぬ思いでビバークした苦い経験があり、心境は良く分かる。

まあ、今となっては行方不明者が、道迷いと気がついていたのか、そしてその時どのように対処しようとしたのか確かめようがないけれど。

私のブログの記事で、3年前の滑落事故死と今回7月の事故のことがいまだに良く読まれているのだが、ご遺族にしてみれば話題にして欲しくない気持ちだろうと思われ、今回で(恵庭岳の事故のことに触れるのは)最後にしようと思う。
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登山道を外れ爆裂火口に向かって沢を横切る隊長Oさん。この辺りで修理が完了したばかりのデジ一が壊れ、シャッターが押せなくなった。3枚目以降の写真はオリンパスの防水カメラで撮影
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滑落地点と思われる場所は、紅葉が綺麗だった
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滑落地点と思われる付近の崖の上で手を合わせる隊長Oさん
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現場から登山道に戻るため倒木帯をクリアするのは一寸大変だった
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倒木の下をくぐる隊長Oさん
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今は使われていない登山道に戻ってそのまま下山する隊長Oさん。この辺りは倒木の影響を受けず歩きやすい
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GPSの軌跡。オレンジの円内が登山道を外れ爆裂火口に向かって遺体発見現場に向かった軌跡。約2m四方の棚岩を捜したのだが、斜面が急で危険なことと樹木に遮られて見つけられず。GPSの記録は隊長Oさんから提供を受けた
by tarumae-yama | 2016-10-20 11:04 | 北海道100名山 | Comments(2)
Commented at 2016-10-20 15:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tarumae-yama at 2016-10-20 16:31
鍵コメさん
長いコメントを有り難うございます。
何度も読ませてもらいました。
ここでは感想を書かないでおこうと思います。
お会いする機会があると思っているので、その時にお話し出来れば嬉しいです。
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