図書館から借りたタイトルの本を今朝の1時半までかかって読了した。
ご存じ、「2016年 本屋大賞」第1位受賞作品。 内容は、調律師となった青年が、職場の先輩や調律先の双子の高校生との交流などを通して成長して行く様が描かれている。 一寸早熟な中学生か高校生が作者かと思わせる様な、甘いというか綺麗なストーリーだと思った。 49歳の大卒の作者だからもっと気の利いた語彙を知っているはずなのに、平仮名を多用した平易なことば使いは計算した上でのことだろうか。 幾つか素敵なフレーズがあり、ショパンのピアノ曲が好きだった妻を思い出し、2度3度涙がこみ上げて来たけれど、まあ美しすぎて、逆に読後急速に酔いが覚めてしまったようにも思う。 ネットで評価を検索すると、賛否両論で本職の調律師からは手厳しいレビューがあった。 彼らの目からすると、間違いの多いお粗末な内容なのだろうけれど、純粋に小説とみれば大賞に値する作品なのだと思う。 ただ、最近の本屋大賞の選考そのものがおかしいというレビューには一寸驚いた。 一昨日、ニセコの山を一緒したUさんとこの本のことを話題にしたのだが、札幌では人気の本を借りるのに予約がアッという間に1000人にも達してしまうそうだ。 当然、大都市の図書館だから冊数は千歳の何倍もあるのだろとは思うものの、手にするまで1,2年は待たされるのかも知れない。 それで、私の6冊の予約状況をネットで調べて見ると、「坂の途中の家」が最大の24人待ちとなっていたので、借りられるのは半年くらい先だろうか。 「羊と鋼の森」の作者の「スコーレNo.4」は一人待ち、となっていた。 この記事を書いている間に図書館から、「仮面病棟」の貸出の用意が 出来たとのメールが届いた。 ブログをアップしたら、早速図書館に行ってこようと思う。 図書館から借りた本
by tarumae-yama
| 2016-08-01 10:40
| 日々の出来事
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Comments(4)
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TOM
at 2016-08-01 21:01
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こんばんは!
この本、気になっていたのですが、まだ読んでないですー。 甘くて綺麗なストーリーなんですね。 と言うことは、イヤミスとかに凝っている僕にはまだ早そうですね(笑) 仮面病棟、これは読まなくちゃいけないと思ってるんですが まだなんですよー。
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y
at 2016-08-02 05:18
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春の旅行の帰りの空港と機内で一気に読んだ本です。確かにもっと若い作家が書いたのかと思える本ですね。
和音のピアノを聞いた後の、一人の人間が成長する瞬間に立ち合わせてもらった気分だ、と言うころ、二人がピアニストと調律師になると決心を告げる場面が、すがすがしさを感じ好きです。 先日、笑顔の素敵なあなたにの予約順が来て読みました。 病気の人の気持ちがすべて分からなくても、寄り添おうとした心がその人は嬉しいと思います。 またよい本を紹介してくださいね。
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tarumae-yama at 2016-08-02 09:25
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tarumae-yama at 2016-08-02 09:32
yさん
コメントを有り難うございます。 二人がピアニストと調律師になると決心を告げる場面、私にもぐっとくるものがありました。 ピアノで食べるのではなく、私がピアノを食べると言う表現は印象的でした。 この2年、ガンの本を何冊も読みましたが、ガンと書かれた本を妻が見て嫌な思いをしなかったかという思いもありますね。
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