2月14日、漁岳-その1-

漁(いざり)岳は、夏道がないので頂上に立つには川を遡るか積雪期に登るしかない。
初めて登ったのは、町内の山好きなご夫婦に誘われた10年以上前のGWだった。

晴れていれば、頂上から360度のパノラマはとても素晴らしいものがあるし、なかなか登り応えがある分達成感も満たされるから、私の好きな山のひとつになった。
3度も登っている年もあって、数えてみたら今まで16回登っている。

今回の漁岳は、平日のせいかスライドする登山者もいず、野鳥を数羽見ただけ。
林道歩きは、数日前の祝日に多数の登山者があったらしく、踏み固められたトレースで快調だった。
だが、尾根に取りつくと、強風とその後の降雪でトレースが判然としなくなった。
それでも、要所要所にあるピンクテープと自分の記憶を頼りに、GPSも地形図も見ることなく頂上手前の1175mピークまで登ってきた。

そこから先は強風で雪が渦を巻いて吹き飛ばされ、まさに厳冬期の山そのもの。
コルで、フリースの上にゴアのウエアを着て、帽子は目出し帽に取り替えた。
それにしても、今日は頂上の斜面が何時もよりずっと急に見えて、とてもスノーシューで登れる気がしない。
だが、登ってみると案外スノーシューの刃が効いて直登出来る。
しかし、頂上まで高度にして残り10mほどのところでスリップして登れなくなった。
たまらず右にトラバース気味に登ったのだが、腰まである深雪に2,3歩進んでは息を整える始末。
そして出たのは、何と頂上の雪庇の下。
たかだか1m位だから、首から上は出ているものの乗り越せずここで大苦戦。
ストックの先で4歩分の足場を作るのに15分以上も掛かり、ヘロヘロになって頂上に立った。

山行記録
登山ポスト09:25→尾根取り付き10:03→頂上12:15~12:26→1175mピーク下12:52~13:15(昼食)→林道13:51→登山ポスト14:21
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登山ポスト。その先にしっかりしたトレースが延びている
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林道から尾根取り付き場所にピンクテープがかかっている。正面の山は雪雲に包まれ風も強そう
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気持ちの良い林内歩き
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左に恵庭岳、右に支笏湖と奥に太平洋が輝いている。支笏湖の下に凍結したオコタンペ湖。雪が舞っていて少し霞んで見える
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ところどころに吹き溜まりがある。強風に雪が舞い、正面の恵庭岳が霞んで判然としない
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1175mピークの斜面から漁岳の真っ白な頂上部。雪雲が間欠的にやって来て頂上を隠す
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頂上直下で新雪が深くてスリップし直登出来ず、右にトラバースするものの腰までの雪に遅々として進まず。更に雪庇の下に出て足場を作るのにたっぷり時間をとられた。下山時にその苦闘部分を写す
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頂上標識と左手に小漁山。期待した羊蹄山は全く見えず
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頂上からオコタンペ湖。奥の支笏湖は霞んでいる
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頂上から空沼岳方面を
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頂上から正面にオコタンペ湖と恵庭岳。支笏湖の奥に風不死岳や樽前山が霞んでいる
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GPSの軌跡。往復12kmと表示された。
写真の上でクリックすると大きくなります
by tarumae-yama | 2014-02-15 07:15 | 北海道100名山 | Comments(6)
Commented by positive51 at 2014-02-15 16:14 x
こんにちは、予定通り漁岳に行ってきました。
終始曇り空でしたが低空の透明度も高く、遠方まで見渡すことができました。途中までは無風でしたが山頂付近に近づくと強風に見舞われ、山頂は樽前山以上の暴風でした。tarumae-yamaさんが苦労した雪庇は強風で吹き飛ばされていたのかそれほど埋まりませんでしたが、下山時に股まで埋まる箇所がありました。
山頂からスキーで滑降することも考えていたのですがあのクラスト斜面では無理ですね。持って行かなくて正解でした。
天気は今ひとつでしたが初めての漁岳を満喫できていい一日でした。
Commented by Nさん at 2014-02-15 21:38 x
いつか行ってみたい憧れの山ですのでtarumae-yamaさんのパワフルな山行に感服致しました。
私は今日、先日樽前山に行けなかった妻と、再度樽前山を目指しました。森林限界から上が強風で初アイゼンの妻が怖がったので無理せず820m地点で引き返しました。それでも妻は支笏湖が綺麗に見えたことや、初アイゼン・ヒュッテでのんびり昼食をとれたことなどで大満足のようでした。私は又、山頂行ってないのに全行程6時間というぬるま湯登山にどっぷりと浸かってしまいました(・・;)まあこれも悪くないんですが(笑)
Commented by tarumae-yama at 2014-02-15 22:15
positive51さん
曇り空でしたが、視界が思いの外良かったようですね。
散歩の時に、樽前山から札幌方面の山までクッキリ見えていたので一寸驚きました。
初登頂で羊蹄山やニセコの山並みまで見られ幸運でしたね。

私は、前日登った時アイゼンを持って行かなかったので右にトラバースしました。左側の方は新雪が飛ばされてスノーシューの刃が効きそうでしたが、万が一スリップしたら急な沢に落ちてしまいます。その点、右にトラバースすればスリップしても途中で止まってずっと安全です。
まあ、トラバースした手前のなだらかな部分でアイゼンを装着すれば、楽々直登出来ました。
その辺は持って行かなかった判断の甘さがありますが、途中のラッセルが酷い場合を考えて少しでもザックを軽くしたかったからです。
体力があれば当然持って行きますが、その点は悲しい現実です。

Commented by tarumae-yama at 2014-02-15 22:57
Nさん
冬の樽前山に登る体力があれば漁岳も全然問題ないです。
ただ、樽前山より地形が複雑ですから、天気が悪いときはピンクテープも見つけられず不安になるかも知れません。
今度、機会があれば一緒しませんか。

今日奥様との樽前山、強風で引き返したのですね。
お花畑コースを使うならスノーシューで東山と932m峰のコルまで問題なく登れると思います。そこからならアイゼンで怖さを覚えることなく頂上へ行けると思うのですが。
スノーシューのままでもOKかも知れません。

Commented by ka-ma-s at 2014-02-18 20:49
こんばんは。
漁岳気持ちよさそうですね。
ブログ見てたら行きたくなりました。
またお邪魔します!
Commented by tarumae-yama at 2014-02-18 23:29
ka-ma-sさん
コメントを有り難うございます。
漁岳は頂上の斜面が急ですから、そこの部分のコース取りや足回りに気を遣いますが、中々の登り応えとその分の眺望の良さがあると思います。
ぜひ、登ってみて下さい。

まあ、遊びに来ていただけたら嬉しいです。

それにしても、冬道を写真を撮りながら1日で1130kmの走行は、何とも凄いですね。
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